間食が多い患者さんのう蝕リスクを効果的に減らすアドバイスとは?

間食が多い患者さんのう蝕リスクを効果的に減らすアドバイスとは?

お菓子を食べるなどの間食がやめられないという患者さんは多くいらっしゃいます。

当たり前ではありますが、間食した後に歯磨きをしなければう蝕のリスクは高くなります。

私も間食がやめられない患者さんに対するコミュニケーションについて、いろいろと試行錯誤してきましたが、最近「こうするといいのかな」というポイントがようやく見つかってきました。

今日は『間食が多い方にはどのようなアドバイスをすれば良いのか?』についてお伝えします。

 

まずは「否定しない」ことがポイント!

突然ですが、あなたの好きなことはなんでしょうか?また、もしそれを「やめてください」といきなり言われたらどのように思うでしょうか?

好きなことを「やめてください」と言われても、やめるのはなかなか難しいことです。

『間食をやめてください』と言うのは簡単ですが、ここでは否定をしないことがまず大切!患者さんの習慣を受け入れた上で、「う蝕のリスク」について分かってもらうことがポイントです。

 

簡単かつ効果的なのはデンタルリンス

言うまでもありませんが、間食をすればするほど口腔内が酸性になる時間が増えます。そのため、酸性になる時間をどれだけ簡単に減らせるかが一つのカギです。

私の場合、次のようなアドバイスを実際にしています。

『間食の後に歯磨きするのは難しい場合もあると思うので、せめてデンタルリンスを使ってくださいね。デンタルリンスが難しければ、水でうがいするだけでもだいぶ違いますよ』

ポイントは、“間食したまま”にしないことです。水うがいだけでもいいので、それを習慣にしてもらうことがまずは大切です。

 

Yes/Noの質問ではなく、患者さんにできることを自ら見つけてもらう!

「○○してください」と言われても、すぐに行動に移すことができない場合もあります。そのような時に効果的なのが「オープンクエスチョン」です。

オープンクエスチョンとは、簡単に言えばYes/Noでは答えられない、相手の自由な回答が得られる質問の手法です。

先ほどの「デンタルリンス」や「水うがい」の話をした上で、患者さんにこう聞きます。

『○○さんは、何ができそうですか?』

すると、患者さんからは、「水うがいならできそうです」などとお返事をいただけます。

こうすることで、「あの時こう約束したし、水うがいだけはしよう」と患者さんの行動の変化につながります。

アドバイスをした上で、ぜひオープンクエスチョンを活用してみてください。

 

まとめ

間食が好きな方に「間食をしないでください」と言っても、やめることはなかなか難しいのが現実です。そのため、患者さんには間食後にう蝕リスクを減らすための行動をする習慣を作ってもらうことが大切です。

「絶対にこうしてくださいね」という行動の決めつけをするよりかは、いくつか候補を挙げた上で、『何ができますか?』と聞き、患者さんに決めてもらうのがコツです。

すぐに使える方法なので、間食の多い患者さんとのコミュニケーションに悩んでいる方には、ぜひ、まずは『何ができそうですか?』と聞いてみてくださいね。

おすすめ記事

知っておきたい「酸蝕症」のこと

知っておきたい「酸蝕症」のこと

う蝕や歯周病の他に歯を失う要因として「酸蝕症」があります。以前は大人が罹患するものだと思われていましたが、食生活の変化により子どもでも酸蝕歯を有するケースが起きてきています。 症状が進行すると知覚過...
ライオン歯科材株式会社