「唾液検査」によりう蝕・歯周病リスクを見える化!患者さんのセルフケアへのモチベーション向上へ

「唾液検査」によりう蝕・歯周病リスクを見える化!患者さんのセルフケアへのモチベーション向上へ

唾液検査は予防歯科実践に大きな貢献が期待できます。

唾液検査を活用することでう蝕・歯周病のリスクを客観的に評価でき、患者さんのセルフケアへの意欲を高めることが可能です。そのため、初診時に唾液検査を行っている歯科医院さんも多いようです。

最近では機器や検査方法の普及により歯科医院での導入事例が増えています。

今回は、『唾液検査』についてご紹介いたします。

 

患者さんとのコミュニケーションのツールとして唾液検査は注目されている!

唾液検査が注目されているのは、既に述べたようにう蝕・歯周病の疾患リスクを客観的に測定できるためです。

例えば、次のように唾液検査を活用することができます。

初診時に唾液検査
 ↓
検査結果を見て患者さん自身が気付いていなかった口腔環境のリスクを自覚
 ↓
リスクに応じたTBIやセルフケア提案
 ↓
一定期間後に再び唾液検査を実施
 ↓
結果に応じて再度メインテナンスへの誘導

 

定期的にチェックを行うことで改善度を患者さん自身が客観的なデータで感じ取ることができ、セルフケアのモチベーションも向上します。

簡単にまとめると、次のようなシーンで簡単に患者さんの口腔健康の意識を高めることができます。

・初診時:
患者さん自身が口腔環境のリスクに気付き、セルフケアに対するモチベーションを高めることができます。

・治療継続時:
TBIや口腔衛生指導の理解がスムーズになります。

・メインテナンス時:
改善の度合いを患者さんが自覚することで継続通院のモチベーションが向上します。

このように単にう蝕・歯周病のリスクが測れるだけでなく、患者さんの理解度・モチベーション向上も期待できるのが唾液検査です。

では、具体的にどのような項目が測定できるのかを見ていきましょう。

 

唾液検査で測れる内容とは?

唾液検査で測定できる内容にはメーカーによりばらつきがありますが、一例をご紹介します。

 

歯の健康に関する項目

・う蝕菌
う蝕菌の多さを評価します。

・酸性度
口腔内の酸性度を測定することで、エナメル質などの脱灰が起こりやすいかどうかがわかります。

・緩衝能
唾液に本来備わっているう蝕菌や食物由来の酸を中和する緩衝能を評価します。これによりエナメル質などの脱灰が起こりやすいかどうかがわかります。

 

歯ぐきの健康に関する項目

・白血球
歯と歯ぐきの間に細菌や異物が増加すると生体の防御作用として唾液中の白血球の数が増えます。

・タンパク質
口腔内細菌やバイオフィルムの影響により唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。

 

口腔清潔度に関する項目

・アンモニア
口腔内の細菌総数が多いと唾液中のアンモニアの量が多くなることが知られており、口臭などの原因になります。

 

唾液検査の使用方法・測定に必要な期間は?

唾液検査で測定できる項目はメーカーによりさまざまですが、1項目だけの測定に特化している機器も多くあります。

使用方法・期間もさまざまで、専用の検査キットに患者さんの唾液を入れて評価機関に郵送し、結果が出るまでに1週間程度かかる機器もあります。一方、医院内で試験紙に唾液をつけて5分程度で測定可能な機器もあります。

選択肢が多いので迷ってしまいそうになりますが、「患者さんのモチベーションをその場で向上させ、予防歯科の推進を行う」という観点から考えると、チェアサイドで多項目を短時間で測定できる機器がおすすめです。

 

まとめ

予防歯科の入り口として唾液検査は今後ますます活躍の場が増えていきそうです。

すでに唾液検査を導入している医院さんからは、

「患者さんの初診・再評価、3ヶ月ごとのメインテナンスごとに行っています。患者さんにも大変わかりやすいと喜んでいただけています。歯科衛生士としても、患者さんの傾向が視覚的にわかるので指導の方向性を決めることに活用できます」

というコメントも届いています。

まだ唾液検査を試したことがない、予防歯科をもう一歩進めたいという歯科医院さんはぜひ一度、唾液検査を試してみてはいかがでしょうか。

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