患者さんは意外と知らない!セルフケアの幅を広げるワンタフトブラシ

患者さんは意外と知らない!セルフケアの幅を広げるワンタフトブラシ

セルフケアにおいて毎日の歯磨きが大切なのは言うまでもありません。その際に、ワンタフトブラシを使うことで、さらなるプラークコントロールの向上が可能になるかもしれません。

ワンタフトブラシは歯ブラシでは磨きにくい部位・さまざまな症例にも幅広く対応することができ、患者さんも簡単に使える製品です。

今日は『セルフケアの幅を広げるワンタフトブラシ』についてお伝えします。

 

患者さんにはあまり知られていないワンタフトブラシ

ワンタフトブラシは市販品としては少ないので、患者さんで知っている方は多くいらっしゃいません。一方、メーカーでは、歯科医院ですすめられて使っていた方から「どこで買えますか?」という問い合わせも多くあるそうです。

患者さんはワンタフトブラシのことを知らないだけで、使い勝手が良いことをわかってもらえれば習慣化はしやすくなるのかもしれません。

 

ワンタフトブラシの効果的な使い方は?

ご存じのように、ワンタフトブラシは狭い隙間に入るので、プラークコントロールの向上にはとても有用な製品です。さまざまな使い方が可能ですが、過去にあった事例をもとにおすすめの使い方を4つご紹介します。

 

歯間ブラシがうまく通らない部位に

歯間ブラシがうまく通らない隙間は歯間部にプラークが停滞し、炎症が起こりやすくなります。そのような場合、デンタルフロスを使うのも一つの手ですが、ワンタフトブラシを活用する手もあります。

患者さんからは、「ブラシが歯と歯の間に入っているのがわかり、どこに当てればいいのかわかりやすい」という声がありました。

 

補綴部位に

補綴部位の場合、セルフケア用品の選択が特に重要です。狭い隙間に歯間ブラシを無理に通してしまうと歯肉退縮や根面露出が起こり、根面う蝕の原因になりかねません。

デンタルフロスも候補になりますが、ワンタフトブラシを使えば毛先が歯間にしっかり入る上、患者さんも手軽に使えます。セルフケアを習慣化させるという意味では有効な手段の一つです。

 

叢生部分に

叢生部分は通常の歯ブラシだと磨きにくく、ステインがついてしまうことが多くあります。ワンタフトブラシを活用すれば、叢生部分も効果的に磨くことが可能です。

 

子どもの大臼歯

大臼歯がすべて生え揃っていない子どもの場合、通常の歯ブラシでは磨きづらいことがあります。ワンタフトブラシは、ヘッドが小さいため奥歯にもスッと入り、通常の歯ブラシでは磨きづらい部分を磨けます。

子どもの場合、生え変わり時期などは歯牙が低位になっていることもあるので、毛足が長いワンタフトタイプであれば、咬合面の歯磨きにもしっかり毛先が届き最適です。

 

まとめ

ワンタフトブラシを知らない患者さんも多く、歯科医院で初めて知ったという方もかなりいらっしゃいます。

歯間ブラシやデンタルフロスももちろん効果的なツールですが、患者さんによってはワンタフトブラシのほうが使いやすいというケースもあります。

ワンタフトブラシは手軽に使えるので、ぜひセルフケアの際のプラスアルファとして提案してみてはいかがでしょうか。

 

※参考資料:EXワンタフトシステマ 使用症例 歯科衛生士 中田理恵先生

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