治療には”患者さんの協力”が必要不可欠【予防歯科実践セミナー(講師:波多野映子先生)】

治療には”患者さんの協力”が必要不可欠【予防歯科実践セミナー(講師:波多野映子先生)】

2017年6月15日、さいたま市にあるTKP大宮駅西口カンファレンスセンターにて『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』を開催いたしました。今回は波多野映子先生をお招きし、『よくわかる!口腔衛生指導の極意 〜小児から高齢者まで〜』をテーマに、幅広い年代の患者さんへの声かけのヒントを症例別に教えていただきました。

 

診察において、患者さんが歯を磨く習慣を持っているかを常に確認しよう

患者さんへの診察が初回であっても、担当になってから数年経っていても、関わっている年数に関係なく、患者さんが歯磨きに対する習慣を持っているかどうかを常に確認することが大切であると波多野先生はおっしゃいます。患者さんにいろいろな道具や製品をおすすめしても、歯磨きの習慣がなければ使用していただけません。また、磨き方のテクニックを指導しても、患者さん自身がどこを磨いているのかを意識しなければ、その時は聞いていただけたとしても患者さんの身には付きません。

まず、患者さんに歯を磨く習慣を付けていただくことが、口腔衛生指導において大切なポイントです。患者さんにとって『無理がなく』『無駄がなく』『継続できる』セルフケアであれば歯磨きの習慣が付いてきます。患者さんにテクニックが足りないのか、あるいは使用している歯ブラシを変えてみる必要があるのかなどどこに問題があるかを常に考え、患者さんに綺麗になった口腔状態を体感してもらいましょう。患者さんと関わる中で、その人に合った指導のパターンを作っていけると、患者さんにさらに寄り添った指導ができるのではないでしょうか。

 

良い結果を得るためには『長期的な視点で診ること』と『患者さんの協力』が大切

『患者さんの診察時は、長期的な視点で診ることが大切』だと波多野先生はおっしゃいます。患者さんへの歯磨きの指導の際、波多野先生は『次回の診察までにできるようにならなくとも、半年後や1年後にできるようになればいいですよ。前回よりも上手になっていれば良いですよ』とお伝えしているそうです。

治療において、患者さんの協力は不可欠です。波多野先生は、『あせらない』『急がない』『遅れない(タイミングを逃さない)』の3点を口腔指導におけるポイントとして教えてくださいました。患者さんのやる気がなくなってしまうと、せっかく進んでいた治療も水の泡となってしまいます。患者さんのモチベーションを維持しながら指導できるよう、これらのポイントを意識して指導してみましょう。『患者さんとともに治す』気持ちがとても大切なのではないでしょうか。

 

他の歯科医院の方とお話しする機会はなかなかないので、またぜひ参加したい

今回もご参加くださった方から、

『今回、歯磨剤について知らないこと(成分など)を知ることができた。まだまだクリニックで改善点が多いなと思いました』

『他の歯科医院の方とお話しする機会はなかなかないので、セミナー内容もそうですが、こういう会はまたぜひ参加したいです』

『製品の知識など、初めて知ったので自分でも使ってみて患者さんにすすめられるようにしたいと思いました』

など、たくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました!
セミナーでの学びや発見を、ぜひ明日からの診療に活かしてみてくださいね。

 

『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も順次開催いたします。

皆さまのご参加をお待ちしております♪

 

★ご案内★

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