高齢患者さんの診察時に気をつけたいこととは?【予防歯科実践セミナー(講師:佐藤美智代先生)】

高齢患者さんの診察時に気をつけたいこととは?【予防歯科実践セミナー(講師:佐藤美智代先生)】

2017年6月29日、東銀座にある白鶴ビルディングにて『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』を開催いたしました。佐藤美智代先生をお招きし、『高齢患者さんへの口腔ケアに役立つマストアイテムとその活用法』をテーマにお話しいただきました。高齢患者さんの診察時のポイントとして、『舌』を診ることの大切さを教えていただいた4時間となりました。

 

診療時に大切なポイントとなるのは『舌』!

『高齢患者さんの口腔内を見る際に歯に着目することも大切ですが、舌の汚れ具合や状態にも着目することが大切』だと佐藤先生はおっしゃいます。患者さんの舌の動かし方や舌の汚れの付き具合によって、その患者さんが食べ物をきちんと噛む食べ方をされているか、などの口腔状態を把握できるのだそうです。例えば、奥歯が全て抜けている高齢患者さんが食事をする場合、前歯でかじるように食べものを飲み込んでしまい奥歯を使わない食べ方になります。よく噛んで食べる人に比べて唾液の分泌量も少なくなり、舌苔の付き方は異なるのだそうです。

患者さんの舌がとても汚れている場合は、食事の際に食べ物をよく噛んでいないことやうまく飲み込めていなかったり、舌が動いておらずしっかりとうがいができていない可能性が考えられます。舌の汚れ具合から、患者さんが抱えている問題を発見することができるんですね。皆さんも高齢患者さんの診察の際は、『舌』にも着目してみてください。

 

むせてしまう高齢患者さんに対してできるアドバイスとは?

今回のセミナーの質疑応答の中で、「むせが強い高齢患者さんにできる、口の体操を教えてください」という質問がありました。佐藤先生はよく取り入れられている体操の例として、口をあ・い・う・べと順番に動かす「あいうべ体操」を紹介してくださいました。あいうべ体操とは、「あ」「い」「う」と声を出しながら口を大きく動かし、最後は「べ」と発声をしながら舌を出す口の体操をいいます。舌は何もしていない時と何かを飲み込む時は、上前歯のすぐ後ろの歯茎についているのが正常な位置といわれています。舌が上あごに付かないことにより、むせや摂食障害を引き起こしてしまうそうです。皆さんも、ご担当されている高齢患者さんに「あいうべ体操」のような舌を鍛える方法を提案してみてはいかがでしょうか。

また「あいうべ体操」のほかにも横隔膜を広げてから食事をする方法も教えてくださいました。むせやすい高齢患者さんに食事を食べさせる際は、食前に手を広げて深呼吸をしていただくと横隔膜が広がり、食事の際にむせにくくなるそうです。高齢になってくると嚥下のタイミングがだんだんと悪くなり、どうしてもむせやすくなります。これから高齢化社会から超高齢化社会へと進んでいく中で、高齢患者さんに適したケアがより求められていきます。是非、皆さんもこれらのような方法を活用してみてください。

 

高齢患者さんへの対応の仕方、身体機能、口腔機能低下を改めて考えられました

今回もご参加くださった方からご感想をいただいたので、一部ですがご紹介します。

『一般歯科にしか勤務経験がないため、高齢者や認知症の患者さんの知識が貧しかったので、今後もう少しセミナーなどを参加させていただきながら、患者さんの為だけでなく、自分自身のスキルUPの幅を広げていきたいと思いました』

『高齢患者さんへの対応の仕方、身体機能、口腔機能低下を改めて考えられました』

『実際の診療で、先生のアドバイスなどを活用していきたいです』

『サンプルもたくさんいただいて内容も濃く、理解しやすかった。先生の具体的なアドバイスが興味深かった』

などのたくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました!

セミナーでの学びや発見を、ぜひ明日からの診療に活かしてみてくださいね。

 

『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も順次開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております♪

 

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