歯周治療が終了したら“根面う蝕”のケアを【予防歯科実践セミナー(講師:品田和美先生)】

歯周治療が終了したら“根面う蝕”のケアを【予防歯科実践セミナー(講師:品田和美先生)】

2017年11月19日、東京・両国にあるKFC Hall & Roomsにて『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』を開催いたしました。黒田歯科医院にてご活躍中の品田和美先生をお招きし、『歯周治療後のリスクゾーン〜歯根面を考える〜』をテーマにお話ししていただきました。

口腔内の歯肉の炎症が収まり歯周病が安定するようになったら、次に「歯肉退縮による歯根面の露出」に注意しなければなりません。歯根面が露出した状態では根面う蝕になりやすく、せっかく歯周病から守った歯を失うことにもつながります。

今回は「根面う蝕」を防ぐためにどのように患者さんと関わっていくのか、どのようなケアプランが必要になるのかを症例やディスカッションを通して学びました。

 

歯肉退縮が最小限ですむ歯周基本治療を考える

歯周基本治療を行うには、あらかじめ歯根の形状や病状を正しく把握する必要があります。実は歯によって歯根が湾曲していたり、分岐の位置が違います。根面に沿ってプロービングを行わないと、患者さんに痛みを与えてしまうのだそうです。それだけでなく、正確なインスツルメンテーションができません。その結果、何度もSRPを繰り返すことになり、根面う蝕のリスクを高めてしまいます。患者さんに痛い思いをさせないためにも、歯根の正しい形状を把握しておかなければなりませんね。

歯周病治療からメインテナンスに至るまでを臨床の写真などを用いながら、次の5つの内容について詳しく解説していただきました。

(1)X線写真から病状を把握

(2)歯の解剖学的形態

(3)歯石の沈着状態の把握

(4)歯肉退縮の主な原因

(5)治療中断を防ぐために必要な確認事項

患者さんの中には、途中で来院しなくなってしまう方がいます。そのような患者さんは、治療に対する不安や心配を抱えていることが多くあります。この場合は、患者さんの心配事を聞き出して解消することで、患者さんは安心して治療に取り組むようになるそうです。SRPを行うためには、病状を正しく理解するのと同時に患者さんに治療・ケアへの理解を促す必要があるのですね。

 

症例からSRPの計画を考えよう

セミナーの後半では、グループに分かれて、品田先生が実際に担当された患者さんの症例を見ながら、テーマについて話し合うグループディスカッションを行いました。ディスカッションでは、歯周炎やう蝕、エンドといった治療が必要な歯が複数あるときに

・SRPを計画するにあたってセルフケアの注意点

・治療計画を理解して、いつ、どの歯からSRPを始めるか

などのテーマについてを話し合い、各グループごとに発表し合いました。

『SRPを計画するにあたってセルフケアの注意点』のテーマを話し合った際は、「鏡を見ながらケアをしてもらう」 「ブラシは柔らかいものを勧める」などの意見が発表されました。また、『いつ、どの歯からSRPを始めるか』というテーマに対しては、「SRPの効果が目で見て理解しやすい箇所から開始する」 「重症度の高い歯から開始する」などの意見が発表されました。グループごとに違う意見が出されたので、発表し合うことでさまざまな視点から症例を検討することができました。参加された方々も、ディスカッションを通して学びを深める機会となったようです。

品田先生が紹介してくださった症例は、優先順位を定めて各リスクを防ぐのと同時に患者さんが続けられるケアを提案していくことも大事だとわかるものでした。

 

『臨床からの考えなど実践的でこれからすぐに活用できそうで勉強になりました』

今回もご参加いただいた皆さんから感想をいただいたので、一部ではありますがご紹介します。

「臨床からの考えなど実践的でこれからすぐに活用できそうで勉強になりました。自分にはレントゲンの勉強が必要だと感じました」

「改めて根面露出について勉強できてよかったです」

「スライド写真やX線写真が多くてわかりやすく、明日からの診療に活かしていきたいと思いました」

今回もたくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。

『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も定期的に開催していきます。ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。

 

★ご案内★

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