明日から使える!予防歯科実践セミナー【講師:佐藤美智代先生】が開催されました。
2016年11月10日(木)、御茶ノ水トライエッジカンファレンスにて、第15回『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』を開催いたしました。今回は佐藤美智代先生をお招きし、『高齢患者さんへの口腔ケアに役立つマストアイテムとその活用法』をテーマに講義を行っていただきました。
『象牙質う蝕対策』と『口腔乾燥保湿ケア』が次世代の口腔ケアにおいてポイントとなる
佐藤先生は高齢患者さんの口腔ケアのポイントとして『エナメル質う蝕対策』 『歯周病のケア』 『象牙質う蝕対策』 『口腔乾燥保湿ケア』の4つをあげていました。その中でも特に『象牙質う蝕対策』と『口腔乾燥保湿ケア』は、次世代の口腔ケアにおいてポイントになってくるそうです。
口腔乾燥保湿ケアにおいて、とても大切なのが『唾液』。唾液の分泌量が多いほど口腔内は乾燥しないのですが、高齢者の唾液分泌量は20代の成人に比べて約7分の1に減少してしまうといわれており、唾液分泌量を高めることが必要になってきます。高齢患者さんに対して診療をする際は、新聞の音読や食事の際はよく噛むといった高齢患者さんが日常の中でできる行為を紹介し、個々の生活習慣・環境・口腔状態・身体的状況に合わせて口を動かす習慣を付けてもらい、唾液分泌量を増やす指導を行うことが大切になります。習慣化するためには、続けられることが重要です。患者さんにとってできることは何かを考え、指導していきましょう。
30分間の診療の中で、患者さんに対して何ができるかを考えてみよう
今回のグループワークは『大きな病歴がなく健康だが、歯が痛くて大好きなするめが噛めなくなった75歳の男性に対し、30分でどのような診療を行うか?』をグループで話し合い、皆さんからは
・普段行っている歯間ケアについて聞く
・患者さんと話す機会を増やす
・次回も来院していただけるよう目標設定をする、モチベーションを上げる
などが発表されました。佐藤先生の講義の中にもあった『歯周病ケア』や『だ液の分泌量を増やす』などのキーワードが意見にあり、早速講義が役に立っているようでした。
最後に先生からは「まずは、きちんと聞き取り調査を行うことを心がけましょう。そして私たちは指導しているだけではなく、健康な口腔内を保っている患者さんから学ばせてもらい、日々の診療に活かしていきましょう」とのお言葉を頂きました。患者さんとのコミュニケーションが重要なんですね!
『これからの衛生士業務に対するモチベーションが高まりました!』
今回もご参加になった方からご感想をいただきましたので、一部をご紹介します。
『長い時間、同じ所で働いているので、患者さんが高齢になり自分達の治療の結果が見えてきて、今日の話はまさに知りたい内容でした。本当に来て良かったです』
『他の衛生士さんにもすすめたいと思います。学ぶことばかりです。常に勉強していきたいと思います』
『これからの衛生士業務に対するモチベーションが高まりました!』
『無料セミナーでここまで充実しているとは思っていませんでした。講師の方や他の衛生士の方の自薦内容が聞けたのがとても良かったです』
などのたくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました!
歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナーは、今後も順次開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております♪
★ご案内★
セミナーにご参加いただくには、まず「予防歯科実践をサポートするライオンの新しい取り組み」への登録が必要です。登録完了した医院様にセミナー参加申し込み用のURLをメールにてお送りいたします。
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