忙しい患者さんにしっかりセルフケアをしてもらうにはどうすればよい?

忙しい患者さんにしっかりセルフケアをしてもらうにはどうすればよい?

「忙しくてなかなか医院に来ることができないんです」
「忙しくて毎食後は磨けません」

患者さんにTBIであれこれ指導はするけれど・・・「忙しいから」やってもらえていない。
そのように悩む歯科衛生士さんは多いようです。

日本の12歳児のDMFTは欧米並みになりましたが、それより上の年齢では、
欧米に比べるとまだまだDMFTが多いというのが現状です。

今日は『どうすれば患者さんが自主的に磨いてくれるようになるか?』について、実際の例を交えながらご紹介していきます。

 

アナログツールの活用が有効!

「アナログツール」を使って説明していくことは大きな効果があります。

アナログなツールは患者さんの反応を見ながら話す内容を調整できるので、患者さんのレベルに応じた説明をすることができます。そのため、口頭で説明するだけの時よりも患者さんの理解度が高まります。

資料があれば家に帰ってから読む方もいらっしゃいます。メーカーさんによっては患者さん向けのリーフレットを用意しているところもあるので、一度問い合わせをしてみるのも良いと思います。

 

結局、習慣化できるかどうかは患者さんの意識にかかっている

結局のところ、歯科衛生士さんがどんなに指導をしても患者さん自身がセルフケアをしないと口腔内の状態は良くなりません。

「こう磨いてくださいね」といった指導ももちろん大切ですが、「どうすれば習慣化できるのか?」を伝えるのもセルフケアの第一歩としては有効です。

その際のポイントは「いきなり100%の状態」を目指さないこと。少しずつステップアップしていくことがコツです。
では、医院では実際にどのようにしているのか?医院で実際に歯科衛生士さんが使っている実例をいくつかご紹介します。

 

リンスやガーグルをまずはおすすめ

食後に歯磨きをしていただくのが基本ですが、どうしても忙しく歯磨きができないときはリンスやガーグルだけで
代用してもらう方法もありです。
その他、香味付きのフロスを使うだけでもさっぱりできるので、外回りの営業さんにはそのような方法を提案している
歯科衛生士さんもいらっしゃるようです。

 

フロス・歯間ブラシ・就寝前のリンスは繰り返し指導する

フロスや歯間ブラシ、リンスなどの大切なポイントは繰り返し指導するようにします。
習慣化が難しい歯間ブラシなどは、しばらくは来院されるたびに指導している歯科衛生士さんもいらっしゃるそうです。しつこいようですが、患者さんは1回伝えただけだと使い方や、使うことも徐々に忘れていってしまうことも多く、繰り返しお伝えすることで習慣化を促進することが大切です。

 

幅広ヘッドの歯ブラシを活用する

時間がないという方の場合、幅広ヘッドの歯ブラシを活用すると一度に広い範囲を磨けるので効率的に歯磨きができます。
ちょっと磨くだけでも違うので、習慣化が苦手という人はここから取り組むのも手です。

 

とにかくきれいになっていることを自覚してもらう

多くの人は「良くなっている」「きれいになっている」ということを自覚することができれば
セルフケアに対するモチベーションが上がります。
先日お話を伺った歯科衛生士さんも、「きれいになっていることを自覚してもらった結果、患者さんの動機付けに成功しました」と
おっしゃっていました。

 

まとめ

患者さん自身が意識的にセルフケアを実践してくれるようになるための一歩は、患者さんの環境や状態を見て「まずはここから始める」というポイントを設定することです。

そのために歯磨きをするのが前提ではありますが、外回りをしていて磨くのが難しい患者さんの場合などは、
「フロスやリンスを使ってみてくださいね」など患者さん個人の状況に合わせた提案をしていくのがベターです。

いきなり100%を求めようとすると、患者さんによってはうんざりしてしまうこともあります。長期的な目で、次第にステップアップしていくことを考えましょう。

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