私たちの実践!予防歯科ストーリー vol.3  ~笑顔の絶えないスマイルクリエイト歯科・矯正歯科~

私たちの実践!予防歯科ストーリー vol.3  ~笑顔の絶えないスマイルクリエイト歯科・矯正歯科~

『以前は患者さんとしてではなく、一つの口腔としてしか見ていませんでした』(竹内さん)

――同じ質問ですが、予防歯科に取り組み始めた際には、どのような苦労がありましたか?

最初の頃は、自分がTBI やスケーリングといった一つ一つをこなすのに必死で、患者さんを「○○さん」という一人の患者さんとして見ることができませんでした。

なので、しゃべっているだけで伝わらないし、伝えられないとわかってるけどどうしていいかわからない。最初は大変でした。

それが、先輩や先生たちの後ろで聞いていたり、患者さんと話す機会を増やすうちに、だんだん自分に余裕が出てくるようになったんです。

まだ完全ではありませんが、最初と比べるとだいぶ視野が広がって、 「この患者さんはどうしたらいいだろう?」ということを考えて進められるようになりました。

 

――患者さんの反応も変わってきましたか?

話している中で笑ってくれる人が増えてきていると感じます。

以前は、名前を覚えていただいている実感は全くありませんでしたが、「あっ、今日も竹内さんなのね」と言ってもらえるようになりました。

意外と名前を覚えてくださっているんだなと、ドキッとしています。最初は名前を呼ばれるとびっくりしますが嬉しいです。

 

『技術もそうですが、コミュニケーションが難しいです』(寺島さん)

――歯科衛生士をやっていて難しい点はどこですか?

歯科衛生士をやっていて感じるのは、技術もそうですがコミュニケーションの取り方も難しいです。どう伝えたら良いのかなと悩みます。

 

――今、寺島さんから出た悩みに対して、先輩方からアドバイスはありますか?

-古村さん
セミナーでの受け売りなんですけど、患者さんが言ったことをオウム返しのように返すと、相手が同調して心を開きやすくなる、ということをしています。

-竹内さん
難しいよね、コミュニケーションね。

-本田さん
古村さんが教えてくれる時に距離が近いんですよ。一瞬緊張するんだけど、この人から嫌われてないんだろうなっていう安心感があって、私も真似するようになりました。

患者さんによっては、私の距離感は近いのかもしれないですね。あとは、頑張ってくださいね、みたいなボディタッチとか。嫌な雰囲気を感じさせない雰囲気作りも大事ですよね。

-竹内さん
私が自分でやっているのは、TBIしながらちょっと笑いを交えるようにしています。

『歯周病大変ですよね』って感じに重くなりがちなんですけど、「そこ違いますよぉ~」といった感じでテンションを上げ、楽しい感じの雰囲気を出しています。そうすると向こうもつられて笑ってくれるので、笑いを取り入れるといいのかなと思います。

 

――今、先輩方からアドバイスがありましたが、寺島さん、いかがですか?

-寺島さん
・・・(考え込む)。

―古村さん、本田さん、竹内さん
寺島さんは最初から話せているし、落ち着いていて安定しているんです。しゃべりも歯科衛生士歴1年目とは思えないほど堂々としているんですよ。

 

『患者さん本人ができる目標を設定するのが、セルフケアを継続してもらうポイントです』

――予防歯科ではセルフケアが大切なポイントですが、患者さんにセルフケアを継続してもらうポイントは何だと思いますか?

-古村さん
『歯間ブラシ、週に3回は使ってくださいね』っていう一方的な目標を立てるのではなく、 『週3回は使えますか?』『2回はどうですか?』という感じで患者さんが実現可能なラインに設定するようにしています 。

次回来てくださった時には、『週に何回できてますか?』と設定した目標を実践できているかどうかを確認しています。

-本田さん
その時々に応じて必要なものが違う、使い分ける必要があるということを知ってもらうようにしています。

『今は出血が多いからこういう歯ブラシを選んだけど、次は歯ぐきの状態が変わっていると思うので別の歯ブラシになるかもしれません』という感じです。

-竹内さん
セルフケアをやっても、やらなくても一緒だと思っている患者さんがいるという印象があります。「歯間ブラシをやって意味があるんですか?」という人も中にはいらっしゃいます。

セルフケアをしている場合と、していない場合の違いを言うんじゃなくて実感してもらうのが一番継続するポイントなんじゃないかなと思います。

中にはケアしないと気持ち悪いというぐらいになった患者さんがいますが、そういう状態になると指導をしてよかったなって思います。

-寺島さん
患者さんができそうな最低ラインをまず伝えるようにしています。「絶対やってください」ではなく、なるべくできるラインを伝えるようにしています。

 

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