発見!輝く歯科衛生士さん vol.9 ~独自の予防歯科診療KMSシステムを行う「マリン歯科」の歯科衛生士さん~

発見!輝く歯科衛生士さん vol.9 ~独自の予防歯科診療KMSシステムを行う「マリン歯科」の歯科衛生士さん~

医院全体の想いを統一するブラッシュアップミーティング

――巻幡院長

月に1回のブラッシュアップミーティングもマリン歯科にとって欠かせません。月に1回2時間半の時間をとってスタッフ全員で医院の改善点などを話し合い、医院を進化させ続けています。見学者もよく来られるんですよ。

 

――小村さん

毎月行うミーティングは医院をより良くするために一人ひとりが課題を見つけ、それに対する解決策を全員で話し合います。1年目の頃から患者さんからいただいた提案や、セミナーの内容のシェアなどを発表しています。

院内のことに限らず、ホームページについてもより見やすくするための意見を出すこともあります。

 

――出口さん

歯ブラシなどの製品やTBIに関するセミナーのシェアは、私たちも最新の情報を聞くことができるのでとてもありがたいです。1年目の歯科衛生士さんだと医院のやり方に沿って仕事をするのが精一杯なことも多いと思いますが、小村さんは本当によく発言しています。

 

――巻幡院長

ミーティングのときにも「私がファーストペンギン*になります」と小村さんは積極的に発言しています。スタッフには歯科関係者が集まるセミナーだけではなく、他業種の方が集まる研修プログラムにも参加してもらっています。歯科という環境はついつい閉鎖的になりがちですが、「他の業種ではこのようなやり方があるんだ」「歯科医院でも応用できないかな」というアイデアを持って帰ってきてくれるので、とてもありがたいです。

*「ファーストペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛びこむ1羽のペンギンのこと。転じて、その“勇敢なペンギン”のように、リスクを恐れず初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主を、米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びます。(引用:https://jinjibu.jp/keyword/detl/773/

 

――岩田さん

他にも年に1回、宿泊ありのグローフォーミーティングも行っています。

 

――巻幡院長

宿泊ミーティングでは、医院をよりよくするために丸一日かけて全員で成果発表や、KMSシステムの進化のための変更・改善点を話し合うこと、心理学や考え方の学びもしています。

歯科衛生士さんは「このようなやり方をしたら歯肉が良くなってきた」「ホワイトスポットをこう処置したらうまくいく」などといった症例発表をします。歯科助手さんや受付の方は、「どう接したら口数が少なかった患者さんと会話が上手くいったか」といった成功体験を発表してもらいます。

 

――岩田さん

場所を変えることで気持ちも切り替わるので、それだけ「環境を変えて考える」ということはとても大切だと感じています。

 

予防歯科を実践したい歯科医院の皆さまへ。ぜひ、マリン歯科に見学に来てください(巻幡真誼院長)

予防歯科については素晴らしいスタッフ、仲間と共にもっともっと予防歯科を広めていきたいと思っています。

マリン歯科も最初は患者さんの98%が保険診療で「予防なんて・・・」という状態から今に至ります。「予防をやりたいけど一歩が踏み出せない」「患者さんにどのように理解してもらえばいいのかわからない」。もし、そのように悩んでいる医院さんがあったら、ぜひマリン歯科に見学に来ていただけたらと思います。

マリン歯科でやっていることは全て包み隠さずオープンにしても大丈夫なので、この機会に予防歯科に興味を持って実践してくださる歯科医院さんが一軒でも増えてくれればいいと思っています。

ただ、マリン歯科も完成したものではありません。

目標に向かって一緒に歩む仲間になっていただければ嬉しいです。

 

「歯科衛生士とは、自分の言動で目の前の人を動かしていける、その人の人生に関われる素晴らしい職業」

歯科衛生士さんには、ご自身の仕事が「自分の言動で目の前の人を動かしていける、その人の人生に関われる素晴らしい職業」だということを体感してもらいたいです。歯科衛生士という職業としての成功の先に人生の面白さ、達成感、自己存在感というものがあると思っています。歯科衛生士としてそのドラマを実演する場として医院を提供したいと考えています。

私も開業間もない頃は、他の医院と患者さんの数などを比較して一喜一憂していました。しかし、自分の中の目標を達成しても満足感は瞬間的で、働き過ぎるあまり点滴を受けてから出勤という日もあったほどです。

それがあるとき、恩師のひと言がきっかけで「結果はついてくるものであって、まずは私自身が患者さんに対して最大限のパフォーマンスを提供していく」という考えに変わりました。私はそれに気づくのが遅かったと思っています。だからこそスタッフには、若い時点で気づいてもらい、素晴らしい人生を歩んで欲しい。そのように思っています。

 

いつも頑張ってくれている歯科衛生士さんへ

・岩田さんへ

保険から自費メインテナンスへの切り替え時期は本当に大変だったと思います。患者さんからすれば「なんで急に値段があがるの?」と思うはずなので、患者さんは3分の1に減ってしまうと思っていました。

それが、蓋を開けてみれば90%以上の患者さんが自費のメインテナンスに移行してくださるというビックリの結果で、確保していたアポイント枠が足りなくなってしまったんです。一緒に大変な時期を乗り越えてくれたという意味で岩田さんは戦友です。

今後はさらに予防歯科が注目されるのは確実です。いかに病にならないよう健康状態を維持するかが大切になる中で、歯科衛生士さんの存在は今まで以上に大きくなることでしょう。

8020達成率も向上し、う蝕を放置している方も目にすることは少なくなり、歯科衛生士さん中心の医院を構築していくことに私は視線を送り続けています。これからもマリン歯科の頼れる歯科衛生士さんであり続けてください。

 

・出口さんへ

出口さんは歯科衛生士歴3年目になりましたが、とても3年目には思えない歯科衛生士さんとして育ってくれています。他の歯科医院さんを少し経験したことがある出口さんですが、最終的にマリン歯科に戻ってきてくれたことは本当に嬉しかったです。勇気がかなり必要だったでしょうからね。

歯科衛生士の国家資格を取ったのに将来の夢や希望が見えてこず、他職に就く歯科衛生士さんも多いと聞きます。それは、獲得した知識・スキルを十分に活かせる環境が歯科医院に少ないからだと思っています。

歯科衛生士さんだからこそできる職域を確保する。また、歯科の範囲だけではない人間力を磨き学び続ける場としていきたいので、これからも患者さんから頼られる歯科衛生士として頑張ってください。

 

・小村さんへ

まだ1年ちょっとですが、将来どんな歯科衛生士さんになるのだろうと今から楽しみにしています。研修・セミナー続きのハードなスケジュールでも愚痴をこぼさず仕事をこなしてくれていて、本当に助かっています。

マリン歯科は、まだまだ成長途上にあります。みんなで改善し、創り上げていく余地がまだまだ残されているということです。与えられたものを受け取るだけではなく、新たな予防への取り組みにもファーストペンギンスピリッツを活かし、自身のカラーを出しながら医院創りを今後もしていきましょう。今春入社した新人歯科衛生士さんにも、先輩として後輩が追いかけたくなる後ろ姿を見せましょう。

 

予防歯科は、医院全体でのチームプレーが必要不可欠です。

そういう点で、受付梶ヶ谷さん・アシスタントの藤澤さんも患者さんにわかりやすく説明してくれ、同じ目標を見据え、行動してくれ感謝しています。

最後に、このような素晴らしいスタッフに囲まれて、私は一番の幸せ者です。

おすすめ記事

ライオン歯科材株式会社