インプラントの危険因子とは?【予防歯科実践セミナー(講師:柏井伸子先生)】
2017年2月9日、『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』が東銀座にある白鶴ビルディングにて開催されました。今回のテーマは『セルフケア&プロケアで考えよう ~天然歯とインプラントの継続的メインテナンス方法~』。柏井伸子先生をお招きし、インプラント診療におけるポイントなどを教えていただきました。先生の講義に、質疑応答に、実習にと、とても内容の濃い4時間となりました。
インプラント診療は、患者さんにとって”究極のリハビリテーション”
「インプラント診療によって、患者さんの『審美性(見た目)』『機能性』『社会性』の3つを回復することができる」と柏井先生はおっしゃいます。審美性と機能性が修復されると、患者さんは社会性を取り戻すことができるのだそうです。例えば、引っ込み思案だった方に自信が生まれて外出できたり、見た目を気にしているため口元を隠しながら話していた人が口元を隠さずに話せるようになるそうです。このような社会性の回復を、インプラント診療は可能にしてくれます。そのことから、柏井先生は「インプラント診療は究極のリハビリテーションだ」と話されていました。
そのためには、”患者さんが歯を失ってしまった原因を把握すること” を診療の前に必ず行うことが大切です。まずは、患者さんの歯周疾患歴を把握しましょう。そして、継続的なSPTの重要性を説明し、患者さんにしっかり理解していただき、定期的な来院の約束を忘れずに行いましょう。
『喫煙』はインプラントにおいて危険因子!
喫煙はインプラント診療において明確な危険因子です。その理由として、ニコチンがもたらす作用が原因となります。ニコチンが体内に入ると末梢の血管が細くなり、血管が細くなると血流が減ります。血流が減ると血中の酸素や栄養素の量が減ってしまい、部分的に酸欠状態や栄養不足を引き起こしてしまいます。そのためニコチンが原因で、インプラント治療をした周囲に十分な血液が流れてこなくなってしまうそうです。
まずは『なぜ危険なのか』を皆さん自身で理解をし、そして患者さんに禁煙の必要性をしっかりと伝えましょう。今は禁煙外来もあるので、他の医療機関と連携できるとなお良いとのことでした。
『改めて確認できたことや、なあなあになっていたところをチェックできて本当によかったです!』
今回もご参加になった方からご感想をいただきましたので、一部をご紹介します。
『無料なので内容はそこまで期待してませんでしたが内容の濃い、診療に生かせる内容でした。DHの子と話せる機会もほぼないので情報交換でき有意義でした』
『無料セミナーなのにとても濃い内容と試供品も無料でたくさん頂けてうれしいです』
『改めて確認できたことや、なあなあになっていたところをチェックできて本当によかったです!』
などのたくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました!
セミナーでの学びや発見を、ぜひ明日からの診療に活かしてくださいね。
『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も順次開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております♪
★ご案内★
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