高齢者の口腔ケアに役立つアイテムと活用法とは?【予防歯科実践セミナー(講師:佐藤美智代先生)】
2017年12月7日、アーバンネット神田カンファレンスにて『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』を開催いたしました。今回は佐藤美智代先生をお招きし、『高齢患者さんへの口腔ケアに役立つマストアイテムとその活用法』をテーマにお話しいただきました。
超高齢社会に備えた高齢者の口腔ケアのポイントとは
現代は高齢社会といわれていますが、今後はますます高齢化が進んで超高齢社会、人生100歳時代がやってくるといわれています。そうすると、皆さんの医院にも今以上に高齢の患者さんが来院されるようになります。
高齢になると、う蝕や歯周病のリスクが高くなります。さらに、全身疾患や認知症を持つ方、寝たきりとなる方もいます。このような方々を、若い方と同じようにケアをしようとしてもうまくいかないことがたくさんあります。超高齢社会に備えて、高齢者の口腔ケアを身につけて、自信を持ってケアしていきたいですね。
セミナーでは、佐藤先生から高齢者の状態に合わせたケアのポイントや注意点、アイテム活用法などについて実例を交えて解説していただきました。
高齢者の口腔ケアには『保湿』が欠かせません
高齢者の口腔内をケアしていくためには、4つのポイントがあります。
(1)う蝕対策
(2)歯周病のケア
(3)象牙質(根面部)のう蝕対策
(4)口腔内の保湿・乾燥予防
中でも、高齢者に欠かせないケアは「保湿・乾燥予防」です。
高齢者の方は唾液の分泌量が急激に少なくなり、口腔内が乾燥してしまいます。しかし、唾液には自浄作用やう蝕予防効果があって、口腔内の健康維持には欠かせません。口腔乾燥を防ぐために役立つのが口腔ケアアイテムです。口腔内の状態に合ったアイテムを繰り返し使うと、乾燥が原因で起こっていた症状が次々と改善していくこともあるようです。
「高齢者の口腔ケアは『保湿』に始まって『保湿』に終わる」と佐藤先生はおっしゃいます。それだけ、高齢者の口腔ケアには保湿が欠かせないのですね。
訪問診療では完璧なプラークコントロールにこだわらない
訪問診療で、家庭や老人ホームで診る患者さんの中には、寝たきりや認知症などの方もいます。このような患者さんは口を開けるのを嫌がったり、じっとしていられなかったりなど思うようにケアできないこともあります。無理にケアを行おうとするのではなく、口を拭う、口腔ケアアイテムを使うなど、最初のうちはできることだけにしておいた方がいいそうです。「長い目で見てケアを行いましょう」と佐藤先生はおっしゃいます。
通常ならばプラークコントロールを目指しますが、訪問診療の現場においては患者さんの状況に合わせ、患者さんの気持ちにも寄り添いながら対応することが大切なのですね。
『口腔ケア製品の活用例がとても参考になりました』
今回もご参加いただいた皆さんからの感想をいただいたので、一部ではありますがご紹介いたします。
「今後高齢化社会において口腔ケア製品の活用例がとても参考になりました」
「高齢者の患者様は増えているので、実例を交えてお話しが聞けて参考になりました」
「とてもわかりやすい説明で、明日からの診療で実践したいです」
「口腔ケア製品の活用例がとても参考になりました」
たくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も定期的に開催していきます。ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。
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