メインテナンス継続のカギとなる5つの「みる」とは【予防歯科実践セミナー(講師:波多野映子先生)】

メインテナンス継続のカギとなる5つの「みる」とは【予防歯科実践セミナー(講師:波多野映子先生)】

「メインテナンスの途中で患者さんが来院しなくなってしまう」

このようなお悩みを歯科衛生士さんからよくお聞きします。治療が終わった後も口腔内の健康を維持するためには、患者さん自身のセルフケアでメインテナンスを続けていただく必要があります。患者さんの歯の健康を守るために、メインテナンスを継続していただくにはどうしたら良いのか、そのポイントを古畑歯科医院(埼玉県所沢市)の歯科衛生士 波多野映子先生にご講演いただきました。

 

テーマ:『メインテナンス継続の秘訣』
講師:波多野映子先生
日時:2019年6月6日(木)13:00〜17:00
会場:アーバンネット 神田カンファレンス

このセミナーの模様は、宇都宮の会場に中継でつながれ、宇都宮でも多くの歯科衛生士さんが参加されました。

 

メインテナンス継続は、患者さんの理解と納得から始まる

波多野先生には、ご自身の経験と症例写真をもとにわかりやすくお話しいただきました。

前半は、患者さんにメインテナンス継続の必要性を理解してもらうためのポイントを解説いただきました。

波多野先生は、「治療の前に、まず“私たち歯科衛生士”が発信しなければいけない」とおっしゃいます。つまり、う蝕は感染症、歯周病は慢性疾患・生活習慣病であることを患者さんにきちんと理解してもらわなければならないということです。

歯周病の患者さんには、位相差顕微鏡や写真などでプラークを可視化します。そして、歯周病の原因はバイオフィルムであること、このバイオフィルムは全身疾患に影響するリスクがあることをお伝えします。そうすることで、言葉だけの説明よりはるかにメインテナンスの必要性を理解してもらいやすくなるそうです。

また、セルフケアで行き届いていないところはないか、炎症が再発していないか、咬合調整が必要な歯牙はないかなど、患者さん自身が気づいていない変化をチェックするためにも、医院での定期的なメインテナンスが必要であるということをお伝えしていくとより良いそうです。それが通院の動機付けにつながるのです。

たとえ、すぐに理解してもらえなかったとしても、「患者さんの心に種をまく作業だと思って、伝え続けることが大切」と波多野先生はおっしゃいます。自分の口腔内から目をそらす患者さんに対しても伝え続けることで、理解と納得をしてもらえるのだと感じました。患者さんの理解と納得は信頼関係へとつながり、メインテナンス継続のきっかけとなるのですね。

 

ベテラン歯科衛生士さんに学ぶ!5つの「みる」活用術(見る・診る・視る・看る・観る)

「歯科衛生士さんの重要な役割には、5つの『みる』がある」と先生はおっしゃいます。口腔内をただ「見る」だけでは、わからないことはたくさんあります。例えば、口腔機能低下症・咀嚼機能・舌圧などは診査をして初めてわかります。これは、5つの「みる」の中の「診る」です。他にもレントゲン写真を撮影して「視る」、時には歯を「看る」(看取る=抜歯)、引き続き「観る」(観察する)というように、「みる」という言葉にはさまざまな意味があることがわかりました。中には、症状の背景に関して、初診時にはわからないものもあります。そのような場合は、メインテナンスをしていく中で医療面接によって患者さんとの共通理解を深めることが重要だそうです。常に、5つの「みる」で総合的・客観的に患者さんの症状を判断することが大切なのですね。

 

【症例検討】「次はいつ来たら良いですか?」と患者さんがメインテナンスに積極的になる方法を検討しよう

症例検討では、各グループからたくさんの意見を発表していただきました。

後半は、日常の診療で遭遇しがちな症例を用いてグループワークを行いました。患者さんが初診で来院された時に、どのような声かけをすれば継続的に来院していただけるかということをグループごとに検討しました。このワークを通して、患者さん自身が自分の口腔内の状態やリスクを正しく理解することがメインテナンス継続のカギとなると感じました。そのうえで患者さんのペースに合わせたメインテナンスを提案することが大切なんですね。波多野先生は、「タイミングを見逃さないことが大切」とおっしゃいます。今口腔内でどのようなことが起きていて、何が必要なのかをタイミングを見逃すことなくお伝えすることが患者さんの動機付けにつながるのですね。患者さん一人ひとりに合った指導をし、焦らず長期的な視点でみることも大切だと感じました。

 

セミナーの内容
1.【効果実証済】メインテナンス継続の秘訣はコレ!
2.知っ得!ここまで変わった“新”病因論
3.デキる歯科衛生士さんになれる、5つの「みる」活用テク
4.患者さんがすすんでメインテナンスを継続したくなる「伝え方」
5.症例検討

 

「同じ患者さんを長くみることの大切さがわかりました」

ご参加いただいた方々の感想をご紹介いたします。

「患者さんへの声かけや対応について聞けて良かったです。症例検討で他の人の意見を聞けたのも良い経験でした」
「まさにこれから、紹介があった症例に似ている患者さんを受け持つことになったので、とても参考になりました」
「長期にわたって臨床をされている方のお話なのですごく参考になりました。同じ患者さんを長くみることの大切さがわかりました」
「長期にわたる経過をスライドで見せてもらえて勉強になりました。ありがとうございました」
「歯科衛生士としてのモチベーションが上がった気がします」
「セルフケアとプロケア、 SPT期に指導するための考え方を明日から活用したいと思いました」

たくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。

 

★ご案内★

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