私たちの実践!予防歯科ストーリー vol.3 ~笑顔の絶えないスマイルクリエイト歯科・矯正歯科~
『院内に笑顔が溢れている!』
今回訪れたのは、埼玉県さいたま市にあるスマイルクリエイト歯科・矯正歯科さん。
インタビュー中も常に笑顔に包まれていて、とても楽しい雰囲気で話が進みました。名前の通り、『笑顔が溢れている!』と心の底から感じ、働く楽しさがすごく伝わってきました。
今日はスマイルクリエイト歯科・矯正歯科さんで働く4人の歯科衛生士さんをご紹介します。
歯科衛生士本来の仕事で活躍している歯科衛生士の皆さん
(動画左から竹内さん、寺島さん、三谷院長、本田さん、古村さん)
――まずは簡単な自己紹介ということで、お名前、歯科衛生士歴と、現在の仕事内容を教えていただけますか?
-古村さん
古村幸子です。歯科衛生士歴は7年目、ここでは勤務3年目になります。主な仕事はTBI、クリーニングと歯周治療です。
-本田さん
本田めぐみです。私は歯科衛生士歴4年目、4月に5年目になります。仕事内容はほとんど古村さんと同じですね。
-竹内さん
竹内果奈です。歯科衛生士歴は5年目です。アルバイトとして歯科助手をやっていた時期もあるので、それを含めると7年目になります。歯周治療が基本で、たまにアシスト・診療補助をしています。
-寺島さん
寺島紫貴乃です。4月に入ったばかりで、歯科衛生士歴は1年目です。今は予防歯科とオペのアシストを半々でやっています。抜歯とペリオのアシストが多いです。
予防歯科はフッ素のイメージだった!?
――事前のアンケートでは、皆さん『予防歯科=フッ素のイメージ』と答えていらっしゃいましたが、やはりそのイメージが強かったのですか?
-古村さん
自分が子どもの頃、『定期検診に行くよ』と母によく歯科医院に連れて行かれました。歯科医院に行った時はクリーニングがメインで、虫歯の治療をされたことがなかったんです。
だから、予防歯科についてはクリーニングして虫歯予防でフッ素を塗るというイメージしかありませんでした。
-本田さん
1年目、2年目ぐらいの頃は予防をやっている側でしたが、イメージが全然持てていませんでした。とりあえず先輩がフッ素をよく使うから、これは予防なのかなぐらいのイメージだったんです。
患者さんが初診で来た時に『予防歯科と書いてあったから来た』という方がいらっしゃって、そこから詳しく調べるようになりました。
-竹内さん
あまり予防歯科ってイメージを持っていなくて、歯科衛生士学校で習ったのがフッ素を塗るというイメージでした。
-寺島さん
歯科衛生士学校に入るまでフッ素の存在もあまりわかっていなかったので、ブラッシング指導のイメージが強かったです。
やはり、予防歯科に取り組み始めた際にはさまざまな苦労がありました
予防歯科に関わり始めた当初は、皆さん、悩みを抱えていたようです。
どういう悩みを持っていたのか、それはどのようにして解決できたのかを聞いてみました。
『私の思いと、患者さんとの考え方の違いで悩みました』(古村さん)
――予防歯科に取り組み始めた際には、どのような苦労がありましたか?
「家でのブラッシングをしっかりやってもらいたい」という私の気持ちと、患者さんの「歯医者に来たんだから虫歯治療して早く終わりたい」という考え方の違いで悩みました。
ブラッシングについていくら自分が説明しても、患者さんは「ブラシなんてどうやっても一緒でしょ?もういいから」みたいな感じで対応されることもありました。
――それはどうやって解決していきましたか?
自分がしゃべっているだけ、患者さんが聞いているだけというシチュエーションでは、患者さんに届いていないと感じています。
そこで、患者さんに「口の中で気になるところ、ありませんか?」と聞いてみるようにしました。
もし、何か悩みがあれば、「じゃあ、ブラッシングしてみると口臭改善するかもしれませんよ」といった感じで、患者さんの話を聞いてからブラッシングの話に持っていくようにしています。
ブラッシングに協力してくれる患者さんは、来る度に口腔内の状態が改善してきてモチベーションも上がり、その後は定期的にクリーニングも通ってくれるようになりました。
『伝えたいことがありすぎて、時間が足りなくなります』(本田さん)
――今では話したいことがありすぎて時間が足りないということですが、詳しく教えていただけますか?
1~2年目の頃は、仕事を一日こなせればいいやくらいの感覚だったので、そんなに意識していませんでした。それが、セミナーに参加してから意識が変わったんです。
染め出しをして、カリエスリスクがある場所をお伝えし、「後々治療するとなったら、お金かかるんですよ」という話ができるようになったのはセミナーのおかげでした。
今では話すことが増えたので、指導の時間が足りなくなって苦労しています。伝えたいことがありすぎるんです。
「患者さんとは一生の付き合いになるから小出しでいいんだよ」と先生や先輩に言われますが、まだ感覚がつかめていません。
まだまだ模索中な感じですが、患者さんからは「どう磨けばいいの?」と質問が来るようになりました。
――それは大きな変化ですね!
染め出しをやるようになってから、「今日はうまく磨けていると思う」という気持ちで患者さんが来てくれるんです。
磨けてなかったら、「ここはどうやって落とすんだろう?」という気持ちになってくれていることが大きいと思っています。