私たちの実践!予防歯科ストーリー vol.1 ~地域の予防歯科を牽引する歯っぴぃデンタル~
『患者さんと接するのが常に楽しいです』(塚原 千晴さん)
私は歯科衛生士歴7年で、専門学校を卒業してから歯っぴぃデンタルで勤めています。
現在、メインテナンス・P治療・ISO委員長・実習生の教育担当などをしています。
患者さんと接している時はつまらないと思うことがありません。人はそれぞれ違いがあるので、いろいろなスタイルで自分を変えながら接しており、常に楽しんでいます。
歯科衛生士はどうしても口腔内だけを見てしまいがちですが、私はコミュニケーションを大切にしています。
30分いただいている時間のうち、最初に話をしてなごやかな雰囲気にし、それから口腔内を見るようにしています。
患者さんに『素敵なお洋服ですね』というと、「プレゼントしてもらったものなんです」などという答えが返ってきて、そこから話が膨らみます。すると、次第に患者さんが歯のこと以外にも旅行のことなどプライベートなことも話してくれるようになるんです。
実習生が後ろでその光景を見ていることもあるのですが、その様子を「いいなぁ」と思ってくれて、後で「もうちょっと教えてください」と言われるととても嬉しいです。
「どうしたら楽しい実習になるのか?」を考えています
私自身が実習生の時は、実習がつまらなかったんです。勉強しなければいけないことがメインで、歯科衛生士としての楽しさがありませんでした。
だから、学ぼうとも思えなかったし、うまくなろうとも思えなかったんです。
逆に実習が楽しかったらもっと学びたい、うまくなろうと思うのではないかと考えるようになりました。
そこで、実習先で私がしてもらいたいと思うことをするようにして、私がされてイヤなことは実習生にしないようにしています。
予防歯科のイメージは『楽しそう』
(予防歯科専用の受付)
予防歯科について最初に思っていたのは『楽しそう』でした。歯を削らずに患者さんが痛い思いをしないのであればいいなと思ったんです。
最初は、「痛くないのになんで来なくちゃいけないの?」という患者さんもいらっしゃいました。
歯も体の一部なので、歯を取るということは体の一部を取ることと同じです。痛くなってから治療するのでは遅く、良い状態を維持できるように定期健診が重要です。
最初は「えっ!」って思うかもしれませんけど、習慣になると来ることが当たり前、日常になるんですよ、ということをお伝えしています。
患者さんのモチベーションを上げるための一番のツールは口腔内写真だと思っています。そのために写真の撮り方も勉強しました。
口腔内の様子は写真で記録に残しているので、前回との比較もわかりやすく患者さんに伝えられます。患者さん自身が気づいていなくても写真を見れば患者さんも気づくことができるので、写真は重宝しています。
セルフケア継続のコツは患者さんの自立を促すこと
セルフケアを継続してもらうためには患者さん自身の自立が必要だと思います。
「患者さん自身がこの先どうありたいのか?健康でいたいのか?」が重要で、私に言われてケアするのは違うんじゃないかな。不健康になりたいという人はいないと思いますけどね(笑)
歯は体の重要な一部分です。食べるのにも、笑うのにも、話すのにも歯を使います。そのため、歯は美しい方が良いんです。
それを患者さんに伝えると「たしかに」と関心を持ってくれます。そうすると「どうやって磨くの?」と聞いてくれるようになるんです。
患者さんがどうなりたいかという意識を強化するために患者さんに聞く。そうすると自動的に患者さんが自立するようになります。その部分に私は時間を割くようにしています。
『食育アドバイザーとして食育指導もしていきたい』
今、食育アドバイザーの資格を勉強中です。「口腔内と全身疾患」と言われるようになってきているので、常に最前線にいたいという思いから勉強を始めました。
毎日食べるものと口腔って繋がっていると思うし、食べることは生きることでもあると思うんです。
歯っぴぃデンタルではお昼を当番制で作っていることがきっかけで、食べ物について深く知りたいと思うようになったというのもあります。
それを患者さんに還元できたら、自分も学べるし、患者さんの役に立つと思うんです。食べることが好きなのでイヤイヤではなく楽しみながら勉強しています。
今は勤めて7年半になるので、今後は患者さんを10年担当して「10年症例」も作ってみたいです。その他、ISO委員長として医院にシステム定着・継続も目指していきます。