初診時のTBIで患者さんにどのような言葉をかけていますか?
初診の際のTBIで「ここが磨けていませんね」と言っていませんか?
ドキッとした方は、ぜひ記事を最後までご覧になってください。
患者さんのモチベーションを高めるために染め出しを行う歯科衛生士さんもいらっしゃいますが、「ここが磨けていませんね」と言う言葉は逆に患者さんのモチベーションを下げてしまう場合があります。
患者さんに磨けていないことを自覚してもらう場合は、まず「褒める」ことが大切です。
今日は『初診時のTBIでどのような言葉がけがおすすめか』についてお伝えします。
どんなにブラッシングが苦手な患者さんでも、まずは「褒める」
ブラッシングが苦手な方でも必ず磨けている部分はあります。まずは磨けている部分を褒めることが大切です。
磨けていない部分を指摘したい場合は、「ここが磨けていない」という伝え方ではなく、次のようにお伝えします。
「全体的によく磨けていますけど、奥歯や歯の裏側は磨きにくいようですね」
このようにお伝えすることで、患者さんのブラッシングに対するモチベーションを下げることなく、
磨けていない部分を指摘することができます。
もしくは、最初のうちは磨けていない部分を特に指摘せずに
「○○さんは幅広ヘッドの歯ブラシを使うともっと上手に磨けますよ」
といった伝え方をしている歯科衛生士さんもいらっしゃいます。
いずれにせよ、磨けていないことを否定するのではなく、できている部分を褒める、もっと上手く磨ける方法をお伝えするのがコツです。
但し、一度に伝えすぎると患者さんがうんざりしてしまうので、何回かに分けてお伝えすることも大切です。
2回目以降の時にはこうする!
患者さんが2回目以降に来院した際には、まずは初回同様に褒めます。
「○○さんにはこっちの歯ブラシのほうが合っていたんですね!」
「前回よりもよく磨けていますね!」など。
もし、うまくできていない場合でも「磨きにくかったですか?」といった具合に聞くようにします。
あくまでできていないことを指摘するのではなく、なぜできなかったのかという部分を確認します。
2回目以降のポイントは「できたことを褒める」「もっと上手くいくコツをお伝えする」「また次回褒める」・・・というプロセスを繰り返し、『患者さんのやる気が出るまでじっと待つこと』です。
患者さんのモチベーションが上がってくると、自然と「ここはどうすれば良いですか?」といった意欲的な質問が出てくるようになるので、その質問に答えることでさらにブラッシングは上達していきます。
まとめ
患者さんのモチベーションを保つ秘訣は、とにかく「褒める」こと。
できていない部分を最初から指摘することは、逆効果になってしまう場合が多いので注意が必要です。患者さんによってモチベーションが上がるまでの差があるので、それまでは根気よく指導を続けていくようにしましょう。
TBIがなかなか上手くいかないと思っている方は、ぜひ今日の内容を参考に、まずは患者さんを褒めることを意識してみてくださいね!