【保存版】歯磨剤・洗口液で配合されている成分とその特徴

【保存版】歯磨剤・洗口液で配合されている成分とその特徴

歯磨剤・洗口液で使われている配合成分には、さまざまな種類があります。

それぞれの配合成分の役割はもちろん、どのようなケースに対して有効なのかを覚えておくことが大切です。

今日は、『歯磨剤・洗口液で配合されている成分と特徴』についてお伝えします。

 

歯磨剤・洗口液などに使われる代表的な配合成分の一覧

 

参考資料:Dent.Family 2017

 

殺菌剤は「浮遊性細菌」か「バイオフィルム」で使うべき薬剤が変わる

歯周病でよく使われる殺菌剤には複数の種類があります。詳細は「歯周病ケアには欠かせない殺菌剤の違い」 の記事でまとめているので、ここでは一番大切なポイントに触れると、

・浮遊性細菌 ⇒ CPC(塩化セチルピリジニウム)、CHX(クロルヘキシジン)が有効

・バイオフィルム ⇒ IPMP(イソプロピルメチルフェノール)が特に有効

という違いがあります。

CPCやCHXは浮遊性細菌に対して効果がありますが、バイオフィルムに対しては殺菌効果がほとんどありません。バイオフィルムに対して内部まで効果的に浸透して殺菌するのはIPMPだけということは要チェックポイントです。

歯周病ケアで一番大切なのは「細菌のコントロール」です。患者さんに今必要なのはどの殺菌剤かをよく考えてから製品を選ぶことが大切です。

より効果的な歯周病ケアを目指す場合は、「IPMP配合の歯磨剤(ペースト or ジェル)」と「CPC配合の洗口液」を組み合わせて使用することをおすすめします。

 

まとめ

今回まとめた成分は歯磨剤・洗口液では頻出の成分です。特に殺菌剤の違いは必ず押さえておくようにしましょう。

まずは、製品に含まれている成分と効果を把握し、その上で患者さんの状態に応じて最適な製品をおすすめできるようになると良いのではないでしょうか。

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