子ども向け歯磨剤の選び方

子ども向け歯磨剤の選び方

フッ化物配合製品の選び方のコツは以前別の記事でお伝えしていますが、今日は改めて「子ども向け」にフォーカスしてご紹介いたします。

誰も教えてくれない、フッ素でのう蝕予防の基本と製品選びのコツ

 

選び方の基本はう蝕リスクに応じて使い分けること


参考文献:齲蝕リスクの分類と予防手段選択のガイドライン(ADA,”Caries diagnosis and risk assessment” JADA 1995;126:1S-24S.を改変引用)

 

フッ化物配合歯磨剤を選ぶ基準は、「年齢」と「リスク」です。

基本的には毎食後に清掃剤(研磨剤)が配合された「ペースト」の歯磨剤を使います。もし、患者さんのう蝕リスクが「中」以上であれば、「ジェル」や「洗口液」を併用することがおすすめです。

また、うがいが苦手な子どもの患者さんであれば、すすぎが簡単な「フォーム」タイプも適しています。「ブクブクうがい、できる?」と聞いて、できない場合はブクブクの練習をしてから使用したり、それでも上手く吐き出せなかった場合は最後にガーゼやティッシュなどで拭きとってあげましょう。

【保存版】年齢別う蝕のセルフケアガイド ~3歳から小学生まで~

リスクに応じた製品の選び方の例をまとめました。フッ化物配合製剤は年齢に応じて量を使い分けることが大切です。年齢別のフッ素濃度の目安も掲載しておりますので参考にしてください。

 

子ども向け歯磨剤は香味選びも大切

子ども向け歯磨剤の場合、好まれる香味をつけていることが多くあります。日常の継続的なセルフケアを定着させるという観点でも、「香味」はとても大切なポイントです。

もし、子ども用の歯磨剤をご自身で試したことがないという歯科衛生士さんは、ぜひご自身で味を確かめてみてください。ご自身で味を確かめることで、子どもの患者さんや保護者の方に歯磨剤の説明がしやすくなると思います。

 

子どもに1500 ppmの歯磨剤は使える? 6歳未満は特に注意!

2017年3月に厚生労働省により歯磨剤へのフッ化物配合量上限が1500 ppmまで認められました。

フッ化物の配合量上限が1000 ppmから1500 ppmへ変わります

欧米では1000~1500 ppmのフッ化物濃度を有する歯磨剤が一般的なため、同じ濃度が承認されたのは大きなポイントです。しかし、6歳未満の子どもの患者さんには使用を控えることとされていますので、子ども向けの歯磨剤を選ぶ際は注意が必要です。

 

まとめ

子ども向け歯磨剤の選び方で特に大切なのは、次の3つのポイントです。

・年齢に応じた適切な濃度の製剤を使うこと
・う蝕リスクに応じた製品の組み合わせ
・セルフケアを続けられる、子どもの好みに合った香味の歯磨剤を使うこと

香味に関しては「継続してもらう」という点でとても大切なので、ぜひ歯科衛生士さんご自身も味を体感してみてください。

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