二次カリエスを防ぐために歯科医院で行っていること

二次カリエスを防ぐために歯科医院で行っていること

成人から高齢者にかけて発症しやすい二次カリエス。

二次カリエスによって治療を繰り返すと治療範囲も広くなり、歯や歯肉へのダメージが大きくなっていきます。

今日は、「二次カリエスを予防するために歯科医院で行っていること」について他の歯科衛生士さんの声も紹介しながらお伝えします。

 

大前提は、予防の意識を患者さんに持っていただくこと

治療が終わると「治った」と思って来院されなくなる患者さんもいらっしゃいます。そこで、患者さん自身にセルフケアと定期的なプロケアの大切さを治療中に理解していただけるように指導をすることが大切です。

治療を行って補綴物を入れたような場合、わずかな隙間にプラークがたまり、それがう蝕の原因となることもあります。しかし、補綴物と歯の隙間のようにごくわずかな隙間の場合、セルフケアだけで対応するのは困難です。

そのため、セルフケアでフッ素製品を使ってう蝕予防を行うのはもちろんですが、定期的なプロケアで口腔内の状態を観察していくことが必要です。

ここをどれだけ患者さんに理解してもらえるかが、次の来院に繋がる大きなカギです。

 

実際に歯科医院では二次カリエス予防のためにどのようなことを行っているの?歯科衛生士さんの生の声を公開!

予防歯科実践セミナーに参加された歯科衛生士の皆さんに「二次カリエス予防のためにどのようなことを行っているのか」について医院で実際にされている工夫をお聞きしました。
一部をここで紹介します。

・補綴後、根面の露出によりマージンがう蝕になっている患者さんもたくさんいらっしゃいます。「治療したからもうう蝕にならない」ということではないことを伝えるように意識しています。治療後はメインテナンスに入るので、リスク部位を撮影し、患者さん自身に見ていただくことで自分のリスクとして認識してもらうようにしています。(歯科衛生士歴25年)

・充填処置や補綴を入れた際には、その部分のみのブラッシング指導を短く行っています。二次カリエスのリスクも説明し、補綴に見合った補助道具を話すようにしています。(歯科衛生士歴9年)

・スケーリングやTBIの時にデンタルフロスや歯間ブラシの必要性を伝えています。(歯科衛生士歴5年)

・PMTC、スケーリング時に「この歯がキーポイント」と伝えるようにしています。(歯科衛生士歴3年)

・待ち時間にセルフケアや食事(間食)について聞き取りをして、患者さんからの質問や悩みについて答えています。(歯科衛生士歴29年)

・食事の仕方、間食の取り方、歯ブラシのタイミング、酸の摂取などステファンカーブのイラストのあるツールを使って説明しています。(歯科衛生士6年)

・補綴部位は他の部分よりも10回は多く磨くように各ユニットに張り紙をして指導しています。(歯科衛生士歴12年)

・補綴物と自分の歯との境目にはわずかに段差があるため、プラーク・汚れが溜まりやすくなることを指導しています。また、補綴物の下、歯茎の下は直視できないのでう蝕がわかりづらいことを伝えています。(歯科衛生士歴3年)

・「治療したから大丈夫」と思っている方も多いので、まずは治療してもう蝕になることを理解してもらうようにしています。それをふまえて患者さんに合ったブラッシング指導やデンタルフロス・歯間ブラシの使用をお勧めしています。(歯科衛生士歴7年)

・口腔内カメラを使い口腔内の状態、根面が見えているリスク部分を患者さんご自身の目で見てもらうようにしています。(歯科衛生士歴7年)

 

まとめ

今回は26人もの歯科衛生士さんから生の声をいただきました。すべてはご紹介できませんでしたが、他の医院さんで実践している内容で「これはすぐに活かせそう!」というものはあったでしょうか?

結果を見ると、補綴物の隙間が二次カリエスになりやすいという話は多くの歯科衛生士さんが患者さんにお伝えしているようです。

やはり、一番大切なのは「予防の意識をいかに患者さん自身に持っていただくか?」ではないでしょうか。1本でも多くのう蝕を防げるよう、私も一人の歯科衛生士としてこれからも頑張ります!

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