治療に結びつくアドバイスを心がけよう【予防歯科実践セミナー(講師:波多野映子先生)】
2017年7月23日、神田にあるアーバンネット神田カンファレンスにて『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』を開催いたしました。今回は波多野映子先生をお招きし、『よくわかる!口腔衛生指導の極意 〜小児から高齢者まで〜』をテーマにお話しいただきました。口腔衛生指導における声かけのポイントを教えていただきました。
治療に結びつくアドバイスをしよう
患者さんの中には、痛い部分だけを治療できれば良いと考えている方や完治を急いでいる方がいます。そのような患者さんに対して”なぜこの治療が大切なのか”、また”なぜ口腔内環境を整えることが大事なのか”を伝えたうえで、治療に結びつくアドバイスを行うことが大切なのだそうです。
波多野先生がご紹介してくださった方法の一つに『今まで自己流で歯を磨いていた患者さんに対して、口の中がきれいになると気持ちよく感じることを体験していただき、正しく磨くことの大切さを知ってもらう方法』があります。実際に体感した患者さんから『正しく磨くことはとても大切なんですね』とのお声をいただくそうです。患者さんに実際に感じていただくことで、以前よりも正しい磨き方を意識していただけます。患者さんの日々のセルフケアにも効果が生まれて、後のプロケア時にも口腔状態の改善が現れます。皆さんも、患者さんに対してどのようなアドバイスができるか考えてみませんか?
患者さんを安心させる”声かけ”がとても大切
波多野先生は患者さんにブラッシング指導などを行う際に、あえて『難しい』という言葉をキーワードに声かけをされているそうです。今まで行っていた馴染みのある方法をやめて、新しい方法に切り替えることはすぐできません。先生は、新しいことを覚えることの『難しさ』をたとえ話で患者さんに伝えており、例として『右手で箸を持って食事をしていたのを、左手に替えて食事をすることと同じくらい難しいことなんですよ』と箸の使い方に例えた声かけをご紹介くださいました。患者さんが「教えてもらったのにできない!」と焦ってしまわないよう、安心させる声かけが必要なんですね。
患者さんは、歯磨きなどの“自分ができないこと”に対して否定的にとらえてしまい、落ち込むことがあります。波多野先生は、そういう時には『できないのは、あなただけではないですよ。磨けていない方は他にもたくさんいらっしゃいますよ』と患者さんに声かけをされるそうです。背中をそっと押すような優しい声かけは、患者さんにとって励ましの言葉になると思います。患者さんに無理なく来院していただくための、参考になる声かけですね。
日々、患者さんに向き合っていますが、再確認できることがたくさんありました
今回もご参加くださった方から、
『悩んでいたモチベーションや言い回しのヒントを教えていただきました。今後に活用していきたいです』
『毎日同じTBIになりがちなところ、ハッと気づかせていただけます。気が引き締まります』
『日々、患者さんに向き合っていますが、再確認できることがたくさんありました』
『TBIをする時はいつも同じような説明になってしまうので、今回セミナーを受けて患者さんに説明する幅が広まった』
などたくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました!
セミナーでの学びや発見を、ぜひ、明日からの診療に活かしてみてくださいね。
『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も順次開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております♪
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