今こそ歯ブラシの魅力・特性を見直してTBIに活かそう【予防歯科実践セミナー(講師:横山朱夏先生)】
2017年10月19日、ビジョンセンター横浜にて『明日から使える!歯科衛生士のための実践セミナー』を開催いたしました。予防歯科の普及のために日本中でセミナーを開催している横山朱夏先生をお招きし、『患者さんに伝えたい!歯ブラシの魅力』をテーマにお話しいただきました。
今回のセミナーのゴールは、「多くの歯科衛生士さんが、歯ブラシの特性を活かして自信を持ってTBIを実施できるようになっていただくこと」です。そのためには、まず歯ブラシの知識を増やす必要があります。そこで、実際に歯ブラシを使用しながら、横山先生から使い分けと選び方についてのご説明と実習を交えながら教えていただきました。
患者さんに合う歯ブラシを提案するためには
皆さんの医院では、歯ブラシを何種類置いていますか?横山先生は、「12〜13種類置くといい」とおっしゃいます。それは、患者さんの口腔状態に応じてベストな歯ブラシを提案するためです。当然、患者さんによって口の中の状態は違います。一人ひとりに合った歯ブラシを選択するためには、それだけ多くのタイプを取り揃えておく必要があるのですね。
歯ブラシの違いを実感!自分で試すと使い分けができるようになる
実習ではメーカーや形状タイプの異なる10種類ほどの歯ブラシを実際に使用し、違いを比べました。磨いてみると毛の細さや柔らかさ・ヘッドの幅に応じて、磨き心地が全く異なることがわかります。先生の指示に従い、バス法・スクラッピング法・ローリング法などを試しました。すると、どの歯ブラシがどの磨き方に適しているかがはっきりとわかります。
参加された皆さんも自分の歯を磨きながら、驚きの声をあげていました。
このように歯ブラシの違いや特性を実感することで、歯ブラシを使い分けられるようになるのですね。
また、横山先生が参加者一人ひとりに対して、磨き方をチェックしてアドバイスをくださいました。歯ブラシの角度や当て方が正しくできているか、確認することができました。
患者さんの興味を引き付けてTBIを実施する
患者さんが家庭でブラッシングを続けていけるかどうかは、歯科衛生士さんの関わり方が大きく影響します。単に正しいブラッシング法を伝えるだけでは、患者さんはモチベーションを維持できません。しかし、患者さんの興味を引きつけながらTBIを実施することで、患者さんは進んでブラッシングを続けるようになるそうです。
そこで、横山先生が10年かけて改良を重ねてきた指導法を実演してくださいました。
例えば、
●レントゲン写真を説明するときには必ず健康な方の写真と比較する
●写真や図を使って解説し、理解しているかを確認する
など、すぐに使える方法を教えていただきました。参加者の皆さんも真剣に聞いていました。
話し方を少しずつ工夫していくと、患者さんは興味を持って聞いてくださるのですね。
『TBIに自身がなかったので、勉強になりました』
ご参加いただいた方々の感想をご紹介いたします。
「患者さんにどの歯ブラシをすすめていいのかわからないことがあったので、明日から臨床で使ってみたい」
「まだまだ働き始めて日が浅いので、いろんな歯ブラシの特徴を知れて良かったです」
「TBIに自信がなかったので、勉強になりました。今後使っていきたいです」
たくさんのご好評の声をいただきました。セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
『明日から使える!歯科衛生士さんのための予防歯科実践セミナー』は、今後も順次開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております♪
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